AI翻訳が苦手とするのが、日本の美しい「慣用句」や「四字熟語」です。

前回は、AI翻訳が苦手な業界用語のお話をさせていただきました。

慣用句や四字熟語の通訳

今回は、日本の美しい「慣用句」や「四字熟語」のお話です。

日本語は、短い言葉の中に深い意味や物語を込めるのが得意な言語ですよね。でも、これがAIにとっては難問となります。

直訳では伝わらない「日本の心」

例えば、「石の上にも三年」ということわざ。

辛抱強く続ければ必ず報われる、という意味ですが、これをAIが直訳するとどうなるでしょうか。

「Sitting on a rock for three years.(3年間、岩の上に座っている)」

と、なります。

これを受け取った海外の方は、きっと首をかしげるでしょう。

外国人

なぜ岩? なぜ3年? それはなんの罰ゲーム?

本来の意味である「忍耐の大切さ」は全く伝わりません。

私たちが翻訳するときに考えていること

私たちがこの言葉を訳すときは、単語を置き換えることはしません。

「Perseverance prevails(忍耐は勝利につながる)」や、相手の国の文化に合わせて似たようなことわざを探して意訳します

大切なのは、「岩」や「三年」という単語そのものではなく、その言葉を使って「何を伝えたいか」という書き手の想いだからです。

この「行間を読む」とか「文脈を汲み取る」という作業こそが、私たち人間の翻訳者が一番大切にしている部分であり、まだAIには真似できない領域なのかな、と感じています。